2007/10/03

9月19日 <L.A.⇒セドナ>

*****H19年9月19日(水)*****

昨夜、弟の家からホテルの部屋に入って、窓を開けようとして驚いた。

駐車場に面する窓が網戸のままになっている。鍵もかかっていない状況だ。お陰様でカーテンがしてあったので盗難はなかったが、気をつけないといけない。通路側に窓のあるホテルなど、初めてだ。

我々の泊まった「ベストウェスタンホテル」には朝6時に弟が迎えに来るが、あまり眠られない。
2時間おきに目が覚める。

6時に弟が迎えにきた。モーテルなので、ドアのすぐ前に車が停まる。便利だ。
早速、聖地<セドナ>に向かって出発。真っ暗な道を進む。
1時間ほどLA近郊のフリーウェイを走る。こんなに朝早いのにもうLA方面行きは大渋滞だ。弟の話によると、2時間ほどかけて通勤してくる人もかなりいると言う。
日本、特に東京ではよくある話だが、それも電車通勤での話だ。
毎日車を運転しながら片道2時間の通勤は辛い。LAの住宅事情が悪いため、アメリカの男性も日本人以上に辛い生活をしていると感じる。

しばらくすると我々も渋滞に巻き込まれた。普通LAから外へは、混まないはずなのにおかしいそうだ。
でも、CAR POOL FREE というありがたい仕組みのお陰で一番内側の道路をスイスイ走れる。
10号線と合流すると渋滞は解消した。工事の影響だった。




<CAR POOL FREE>
<複数の人が乗った車だけ走れる優先道路>



この10号線はフロリダまで続くという。おそろしく長いフリーウェイだ。
10号線に乗ってアリゾナのフェニックスまで進む。
6時間ほどかかる。そこから北上し今日の目的地セドナに向かうのだ。フェニックスからは2時間ほどだそうだ。LAからセドナまで500マイル(約800キロ)の道程をフリーウェイでひたすら走る。
名古屋からだと、東へは東京経由で青森辺りだろうか?西へは、宮崎辺りだろうか?気の遠くなる距離だ。時速75マイル(120キロ)で、ノンストップ走行だ。渋滞も全くないすばらしい走行だ。



しばらく走ると、周りに風車が見え出した。風力発電の風車だ。日本でも風車はあるが、せいぜい数十という世界だと思う。今ここで見ている風車は、一千機以上もあるだろう。 SFのアニメに出てくるロボットが手を廻しているように見える。かなり異様な風景だ。気持ちが悪くなってくる。





<左右に広がる風車の群れ>




2時間ほど10号線を走った後、弟と運転を交替した。
今まで私は、左ハンドルの車を運転したことはないし、もちろん右側の道路を運転したこともない。
でも、往復20時間ほどの運転を弟一人に任せる訳にはいかないので私も運転することにした。

日本での運転との違いは、極論するなら、ウィンカーとワイパーが逆になっているだけで慣れればそれほどの支障はない。と、思っていたが、やはり慌てると操作を間違える。



最初は走行路線だけを走っていたが、トラックが55マイル(88キロ)で規制されているので、どうしても追い越し車線に入らなくてはいけない事態が起こる。
その時、左ウィンカーを出そうとして右のレバーを触ってしまい、ワイパーが突然動き出す。やはり左脳で運転しなくてはいけないようだ。
制限速度75マイル(120キロ)で、2時間ほどアメリカのフリーウェイをどんどん走る。



アリゾナ州に入り、まわりにサボテンが目立つようになってきた。
フェニックスの手前で、弟と再度交替。フェニックス付近では、フリーウェイが交差してくるので、初心者には無理だからだ。
私が運転していた2時間ほど、全くブレーキを使っていない。ミラー越しに後ろを見ても、追い越し車線は車の姿が全く見えない。走行車線を走っている車を追い越すだけだ。
渋滞らしきものは全くないということだ。こんな体験は、日本ではありえないかもしれないと思った。
この10号線は、アメリカでもメインのフリーウェイだ。やはり、車の数と道路とのバランスがいいのだろうか。 <サボテン群>


日本の高速道路は盛り土をして造った道路だが、このフリーウェイは日本の一般道のように平地にそのまま出来ている。信号なしで、道がずっと続くのが不思議だ。

平日なのか、乗用車よりもトラックの方が、圧倒的に多い。
こちらのトラックは鼻が長い。日本のトラックのような、のっぺらぼうの顔とは全く違う。
この旅行中、のっぺらぼうのトラックはたったの1台しか見かけなかった。
それにしても、アメリカのトラックは本当に格好いい。

お昼には、車を運転しながら、弟の奥さんが作ってくれたおにぎりをいただく。
塩加減もちょうどいい。おいしい。



フェニックスから北に向かい、しばらく行くとだんだんと土が赤みを帯びてきた。はるか向こうの山々の赤の部分が増えていく。ゴツゴツした山々が辺りに増えだした。






<だんだんと赤みを帯びてきた岩山>




ようやく<セドナ>に到着。
午後3時。出発から9時間が経過している。
今夜のロッジを目指す。本線道路から外れ、細い道に入る。






<セドナの岩山を望む>



目指すロッジに到着。おしゃれなロッジだ。オフィスでチェックイン。
スピリチュアルな人が大勢来られる土地なのだろう、ここの女性主人もかなりスピリチュアルな人だ。
弟がこの女性と話し合っている。
こちらは意味不明だが、かなり気が合っているようだ。
弟が名刺を差し出し自己紹介を始めた。
女性の薦める本を借りている。日本でこのセドナを紹介した記事が載っている。
部屋は、長期滞在が可能なように調理設備も整っている。1泊はもったいないのかもしれない。
夕食にはまだ早いので、いろいろな岩山を見てまわることにした。 <ロッジ全景>


ベルの形や聖堂の形、スヌーピーの形をした岩山がセドナの街を囲んでいる。
岩山の裾に停車して少し散策。赤土の大地だ。
頂に教会を造ってある岩山もある。ここにも観光客が大勢来ている。




<色々な形の岩山>





<セドナの岩山>


山の頂上が平面になっている岩山がある。この山の頂上にエアーポートが造ってあるそうだ。
このエアーポートに行く途中に、20メートル程の高さの小山がある。この小山はエアポート・メサ(テーブルの意)とい名前で、スピリチュアルスポット(ヴォルテックス)の一つと言われている。エネルギーの高いといわれる地点だ。
この小山に上る。数分で頂上に着く。セドナの四方が見渡せる場所だ。遠くに見える岩山の断層(一番上の方が普通の土色、下の方がこの地方独特の赤茶色)がよく見える。
それぞれの岩山がオンリーワンを主張している姿が美しい。
明日の朝、この小山の頂でご来光を拝む。
<ヴォルテックスを登る>



そろそろ夕食の時間。スペインの屋敷をイメージした建物(モール)があり、その中に数多くのアートのお店と1件のレストランを見つけた。
このレストランはメキシコ料理の店だ。ここもおしゃれなお店だ。





<メキシコ風のモール>



コンビネーション(一皿の上にメキシコの定番料理を盛付けたもの)を注文。
料理の前に出て来たコーンのチップに「サルサ」という、野菜とトウガラシの和え物を付けて食べる。
少し辛いがうまい。コンビネーションもタコスとビーンズとチーズがメインだ。





<コンビネーション>



午後8時頃、ロッジに向かう。
もう真っ暗闇なので、ロッジを見つけるのは大変だった。昼間にチェックインしておいてよかったと感じた。
弟が持ち込んだビールで乾杯。こちらのバドワイザーのビンの栓は栓抜きではなく、栓を手で捻って開ける。
いとも簡単に開く。日本では私は見たこともない仕組みだ。

明日の朝は、6時出発。疲れたので早めに就寝。

     おやすみなさい

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